サーバー移行のやり方|WordPressブログを安全に引っ越す6手順

サーバー・ドメイン

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「サーバーの契約更新が近いけど、もっと安いところに移りたい」
「表示が重い気がするから、サーバーを変えたら速くなるのかな」
——でも、移行に失敗してブログが消えたらと思うと、手が止まりますよね。

結論から言うと、いまのWordPressブログのサーバー移行は、ほとんどの人が「サーバー会社の無料移行機能」だけで完了します。FTPもデータベースも触りません。ただし、順番を間違えると本当にサイトが表示されなくなる工程がひとつだけあります。この記事ではそこを含めて、つまずきやすい所を全部先に潰しておきます。

  • そもそも移行すべき人/しなくていい人の判断基準
  • 移行方法4つの違いと、初心者が選ぶべきもの
  • 失敗しない移行の全手順(並行契約〜ネームサーバー変更〜解約)
  • 各社の無料移行機能が「使えない」条件(公式マニュアル準拠)
  • 移行で消えやすいデータと、事前にやるバックアップ
  • 移行後に表示がおかしい時のトラブル対処
  • ダウンタイム・SEOへの影響・費用のリアル

運営者ニコリよりサーバー移行は「怖い作業」ではなく「順番を守る作業」です。特にネームサーバーの変更タイミングだけは、この記事の通りにやってください。

そもそもサーバーを移行すべき? 判断基準

移行は手間もリスクもゼロではありません。まず「本当に必要か」を確かめましょう。

移行を検討していい人

  • 更新料が想定より高く、乗り換えで明確に安くなる
  • アクセス集中時にエラーや極端な重さが出る
  • 使いたい機能(バックアップ・PHP設定など)が今のサーバーに無い
  • 管理画面が分かりにくく、運用のたびに時間を溶かしている
  • サービス自体が終了・縮小する

移行しなくていい人

  • 「なんとなく遅い気がする」だけで、実測していない
  • 記事数が少なく、収益もこれからの段階
  • 重さの原因がサーバーではなく、画像やプラグインにある

表示速度の不満は、サーバーではなく画像の未圧縮・プラグインの入れすぎ・重いテーマが原因のことが非常に多いです。移行しても直らない可能性があるので、先に画像圧縮とプラグイン整理を試してから判断すると、無駄な引っ越しを避けられます。プラグインの整理はWordPressプラグインは7個で十分を参考にしてください。

移行方法は4つ。初心者が選ぶべきはどれ?

WordPressの引っ越し方法は大きく4種類あります。難易度と安全性がまったく違います。

方法難易度費用向いている人
移行先サーバーの無料移行機能やさしい無料初心者の第一候補。条件を満たすなら基本これ
プラグイン(All-in-One WP Migration など)やさしい〜普通無料(容量超過時は有料)サーバー機能が条件外だった人
手動(FTP+phpMyAdmin)難しい無料特殊構成・上級者
移行代行サービス作業なし有料絶対に失敗できない収益サイト

個人ブログなら、移行先サーバーの「WordPress簡単移行/かんたん移行」を使うのが最短で最も安全です。移行元サーバーの管理画面URLとログイン情報を入れるだけで、記事も画像もテーマもまとめてコピーされます。

プラグイン移行を選ぶ場面

サーバーの移行機能が条件外(後述)だった時の受け皿がプラグインです。All-in-One WP Migrationは管理画面からエクスポートしてインポートするだけですが、無料版にはインポート容量の上限があり、画像が多いサイトでは引っかかることがあります。その場合は上限を超えた分だけ有料になります。

移行の全手順6ステップ(この順番を守る)

ここが本題です。順番が命なので、飛ばさずに進めてください。

  1. バックアップを取る。移行機能を使う場合でも必ず先に取ります。WordPress管理画面の「ツール→エクスポート」で記事データを、さらにサーバーの自動バックアップやプラグインで画像を含む全体を保存しておきます。
  2. 新しいサーバーを契約する(旧サーバーは解約しない)。1ヶ月ほど並行して契約するのが鉄則です。旧サーバーが生きているうちしか、やり直しが効きません。
  3. 新サーバーにドメインを追加し、SSLを設定する。まだネームサーバーは変えません。ここで独自ドメインを「使う予定のドメイン」として登録しておきます。
  4. 移行機能でデータをコピーする。新サーバーの管理画面で移行元のサイトURL・WordPressのユーザー名・パスワードを入力して実行します。テスト移行がある場合は、まずテストで表示を確認します。
  5. ネームサーバー(DNS)を新サーバーに変更する必ずデータ移行が終わってからです。ドメインを取得した会社の管理画面で、新サーバー指定のネームサーバーに書き換えます。反映まで数時間〜最大3日ほどかかります。
  6. 表示を確認してから旧サーバーを解約する。数日〜1週間ほど様子を見て、記事・画像・問い合わせフォーム・メールがすべて問題なければ解約します。

ネームサーバーの変更を先にやってはいけません。エックスサーバー・シン・レンタルサーバー・ConoHa WINGのいずれも公式マニュアルで「ネームサーバーの変更は移行作業の完了後に」と明記しています。先に変えると、移行機能が旧サーバーのデータを取りに行けずエラーになったり、サイトが一時的に表示されなくなります。

運営者ニコリより「新サーバー契約 → データ移行 → 最後にネームサーバー」。この3つの順番さえ覚えていれば、大事故はまず起きません。

各社の無料移行機能「使えない条件」を先に確認

ここを知らずに始めて、途中でエラーになる人が多いところです。公式マニュアルに書かれている条件をまとめます。

エックスサーバー「WordPress簡単移行」

公式マニュアルによると、動作条件はWordPressのバージョンが4.2〜7.0、PHPが7.2以上、データベース容量が2GB以下です。次の場合はエラーになります。

  • マルチサイト機能を使っている
  • WordPress.comからの移行
  • PHPからtar・zipコマンドがどちらも使えず、かつzipモジュールも使えない

また、.htaccessファイルや、wp-content以外に置かれたデータ・プラグイン設定は移行されません。WordPress本体の構造を改造している場合も対象外です。

シン・レンタルサーバー「WordPress簡単移行」

条件はエックスサーバーとほぼ同じで、WordPress 4.2〜7.0、PHP 7.2以上、データベース2GB以下。マルチサイト・WordPress.comからの移行は不可です。複数回続けて実行する場合、「ログイン試行回数制限」がONだとエラーになるため、30分以上あけるかOFFにして実行するよう案内されています。

ConoHa WING「WordPressかんたん移行」

公式によるとWordPress 3.8.5以降・PHP 5.3以降が条件で、さらに移行元の管理画面から画像を投稿できる状態であることが必要です。マルチサイト、ダッシュボードの二段階認証が有効なサイト、FTP情報が必要なプラグイン設定があるサイト、WordPress.comは利用できません。一部の関連記事表示系・アクセス解析系プラグインでエラーが起きる可能性も案内されています。本番移行の前にテスト移行で確認できるのがConoHa WINGの安心なところです。

「.htaccessが移行されない」は地味に重要です。リダイレクト設定やアクセス制限をhtaccessに書いている人は、移行前にメモ帳へ中身をコピーしておき、移行後に新サーバーで書き直してください。

移行前に必ずやるバックアップと、消えやすいもの

移行機能は万能ではありません。「移行対象外」のものを自分で控えておくのが、唯一にして最大の保険です。

  • .htaccessの中身(リダイレクト・アクセス制限)
  • メールアカウントの設定。独自ドメインのメールを使っている場合、新サーバーで作り直しになります。メールの中身は移行されません
  • プラグインのライセンスキー・API連携の設定
  • アクセス解析やサーチコンソールの設定(ドメインが同じなら基本引き継がれますが、確認は必要)
  • wp-content以外に自分で置いたファイル(自作の固定ページ、PDFなど)

独自ドメインのメールを仕事で使っている場合、サーバー移行はメールが一時的に受け取れなくなるリスクがあります。ネームサーバー切り替え中は新旧どちらのサーバーにメールが届くか不定になるため、重要なメールのやり取りが無い時期を選んでください。

ダウンタイムとSEOへの影響はどれくらい?

気になるところを正直に書きます。

ダウンタイム(サイトが見られない時間)

手順どおりに「移行を終えてからネームサーバーを変更」すれば、新旧どちらのサーバーにも同じサイトが存在する状態になります。そのためアクセスした人は旧サーバーか新サーバーのどちらかを見るだけで、基本的に真っ白なエラー画面にはなりません。切り替え反映中は数時間〜3日ほど、人によって見えるサーバーが違う状態が続きます。

SEOへの影響

同じドメインのまま中身を引っ越すだけなので、URLは変わりません。したがって検索順位が下がる要因は原則ありません。むしろ表示速度が改善すれば、ユーザー体験の面でプラスに働きます。ただし注意点が2つあります。

①切り替え反映中は新しい記事を投稿しないこと。旧サーバー側に書き込んでしまうと、切り替わった後にその記事が消えたように見えます。②移行後は必ずサーチコンソールでエラーが増えていないか確認しましょう。使い方はWordPress開設後の初期設定チェックリストでも触れています。

移行費用は実際いくらかかる?

移行機能そのものは各社無料です。実質的にかかるのは次の2つだけです。

  • 新サーバーの契約料金(キャンペーン価格や契約期間で大きく変わります)
  • 旧サーバーとの並行契約1ヶ月分(保険代と考えてください)

移行代行を頼む場合は別途費用がかかります。個人ブログで移行機能が使える構成なら、追加でかかるのは並行契約の1ヶ月分だけ、というのが現実的な着地です。

※各社の料金はキャンペーンや改定で頻繁に変わります。金額は必ず公式サイトで最新をご確認ください。

移行後に「表示がおかしい」時の対処

ほとんどが次のどれかで解決します。

  1. ブラウザのキャッシュを消す/シークレットモードで開く。「自分だけ古いページが見える」は9割これです。
  2. パーマリンク設定を開いて、何も変えずに「変更を保存」を押す。個別記事だけ404になる時の定番の直し方です。
  3. キャッシュ系プラグインのキャッシュを削除する。移行前のキャッシュが残っていると表示が崩れます。
  4. SSL設定を確認する。鍵マークが出ない・「保護されていない通信」と出る場合は、新サーバーで無料SSLの設定が終わっているか確認します。
  5. 時間を置く。ネームサーバーの反映途中は、表示されたりされなかったりします。最大3日は様子を見てください。

表示がおかしいからといって、慌てて旧サーバーを解約したりデータを削除したりしないでください。旧サーバーが残っている限り、やり直しはいつでもできます。原因の切り分けが終わるまでは何も消さないのが鉄則です。

運営者ニコリより移行直後の「表示されない!」はキャッシュとDNS反映待ちがほとんどです。まずシークレットモードで開いてみて、それでもダメなら一晩置く。これで大体解決します。

移行先サーバーの選び方

せっかく移るなら、次は長く使えるところにしたいですよね。見るべきポイントを絞ります。

  • 無料の移行機能があるか。今回の作業が一気にラクになります
  • 更新後の料金。初回キャンペーン価格ではなく、2年目以降いくら払うかで比べます
  • 自動バックアップが無料か。有料オプションの会社もあります
  • 運営実績と障害時の情報開示。安さより、落ちないことのほうが後から効いてきます

移行機能を持つ代表的な選択肢としては、エックスサーバーConoHa WINGシン・レンタルサーバーがあります。エックスサーバーとConoHa WINGの違いはエックスサーバー vs ConoHa WINGで比較しているので、迷ったらそちらもどうぞ。

よくある質問

移行中もブログは公開されたままですか?

はい。手順どおりに進めれば、旧サーバーが動いたまま新サーバーへコピーする形になるので、読者から見て閉鎖状態にはなりません。ただし切り替え反映中は、人によって新旧どちらのサーバーが表示されるか変わります。

ドメインも一緒に引っ越す必要がありますか?

いいえ。ドメインはそのままで、ネームサーバーの向き先を変えるだけでサーバー移行は完了します。ドメイン管理会社を変える「ドメイン移管」は別作業で、必須ではありません。

移行にどれくらい時間がかかりますか?

移行機能によるデータコピー自体は、記事数にもよりますが数分〜1時間程度です。作業時間より、ネームサーバーの反映待ち(数時間〜最大3日)のほうが長くかかります。

旧サーバーはいつ解約すればいいですか?

新サーバーで問題なく表示されることを数日〜1週間確認してからです。並行契約の1ヶ月分は保険料と割り切りましょう。

失敗したら元に戻せますか?

旧サーバーを解約していなければ、ネームサーバーを元に戻すだけで復旧できます。これが「並行契約」を強く勧める理由です。

WordPressのバージョンが古くても移行できますか?

各社が動作条件を定めています(エックスサーバー・シン・レンタルサーバーは4.2以上、ConoHa WINGは3.8.5以上)。あまりに古い場合は、先に移行元でWordPressを更新してから移行するほうが安全です。ただし更新前には必ずバックアップを取ってください。

まとめ

  • 個人ブログの移行はサーバー会社の無料移行機能を使えば、FTPもデータベースも触らず完了する
  • 順番は「新サーバー契約 → ドメイン追加 → データ移行 → 最後にネームサーバー変更 → 確認後に旧サーバー解約」
  • 並行契約1ヶ月が最大の保険。うまくいくまで旧サーバーは消さない
  • .htaccessとメール設定は移行されないので、自分で控える
  • URLが変わらないのでSEOへの悪影響は原則なし。反映中は投稿を控える

サーバー移行は、知らないうちは怖いけれど、やることが決まっている作業です。今日のうちにバックアップだけ取っておけば、あとは順番どおりに進めるだけ。焦らず、旧サーバーを残したまま進めてください。

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