サーバー移行のやり方|WordPressブログを安全に引っ越す6手順

サーバー・ドメイン

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「サーバーの更新料が思ったより高く、もっと安いところに移りたい」
「表示が重い気がするから、サーバーを変えたら速くなるのかな」
——でも、移行に失敗してブログが消えたらと思うと、手が止まりますよね。

結論から言うと、いまのWordPressブログのサーバー移行は、ほとんどの人が「サーバー会社の無料移行機能」だけで完了します。FTPもデータベースも触りません。ただし、順番を間違えると本当にサイトが表示されなくなる工程がひとつだけあります。この記事ではそこを含めて、つまずきやすいところを全部先に潰しておきます。

  • そもそも移行すべき人/しなくていい人の判断基準
  • 移行方法4つの違いと、初心者が選ぶべきもの
  • 移行前の準備とバックアップ(消えやすいデータの把握)
  • 失敗しない移行の全手順(並行契約〜ネームサーバー変更〜解約)
  • 各社の無料移行機能が「使えない」条件(公式マニュアル準拠)
  • ダウンタイムを最小化する切替タイミング
  • 見落としがちなメール移行の落とし穴
  • 移行後のチェックリストと「表示がおかしい」時の対処
  • 万一失敗したら?安全に元へ戻す手順
  • ダウンタイム・SEO影響・費用のリアル
  • よくある質問(公開中のまま?ドメインは?いつ解約?)

運営者ニコリよりサーバー移行は「怖い作業」ではなく「順番を守る作業」です。特にネームサーバーの変更タイミングだけは、この記事の通りにやってください。

  1. そもそもサーバーを移行すべき? 判断基準
    1. 移行を検討していい人
    2. 移行しなくていい人
  2. 移行方法は4つ。初心者が選ぶべきはどれ?
    1. プラグイン移行を選ぶ場面
    2. 手動移行はどんな時か
  3. 移行前の準備とバックアップ(消えやすいもの)
    1. 事前準備チェック
    2. バックアップの取り方
    3. 移行機能では移行されない「消えやすいもの」
  4. 移行の全手順6ステップ(この順番を守る)
  5. 各社の無料移行機能「使えない条件」を先に確認
    1. エックスサーバー「WordPress簡単移行」
    2. シン・レンタルサーバー「WordPress簡単移行」
    3. ConoHa WING「WordPressかんたん移行」
  6. SSLとDNS切替、動作確認のやり方
    1. 新サーバーで先にSSL(https)を設定する
    2. 切替前にhostsファイルやテスト移行で表示確認する
    3. ネームサーバーはデータ移行完了後に切替(反映は数時間〜3日)
  7. ダウンタイムを最小化する切替タイミング
  8. 見落としがちなメール移行の落とし穴
    1. メール移行の3つの注意点
  9. 移行後にやることチェックリスト
    1. 「表示がおかしい」時の対処
  10. 万一失敗したら? 安全に元へ戻す手順
    1. 復旧の具体的な手順
    2. 並行契約が唯一の保険
  11. ダウンタイム・SEO・費用のリアル
    1. SEOへの影響
    2. 移行費用のリアル
  12. 移行先サーバーの選び方
  13. よくある質問
    1. 移行中もブログは公開されたままですか?
    2. ドメインも一緒に引っ越す必要がありますか?
    3. 移行にどれくらい時間がかかりますか?
    4. 旧サーバーはいつ解約すればいいですか?
    5. 失敗したら元に戻せますか?
    6. WordPressのバージョンが古くても移行できますか?
    7. メールは消えますか?
    8. 深夜に切り替えるべきですか?
    9. SEOの順位は下がりますか?
  14. まとめ

そもそもサーバーを移行すべき? 判断基準

移行は手間もリスクもゼロではありません。まず「本当に必要か」を確かめましょう。

移行を検討していい人

  • 更新料が想定より高く、乗り換えで明確に安くなる
  • アクセス集中時にエラーや極端な重さが出る
  • 使いたい機能(バックアップ・PHP設定など)が今のサーバーに無い
  • 管理画面が分かりにくく、運用のたびに時間を溶かしている
  • サービス自体が終了・縮小する

移行しなくていい人

  • 「なんとなく遅い気がする」だけで、実測していない
  • 記事数が少なく、収益もこれからの段階(まずは記事を書く方が優先)
  • 重さの原因がサーバーではなく、画像やプラグインにある

表示速度の不満は、サーバーではなく画像の未圧縮・プラグインの入れすぎ・重いテーマが原因のことが非常に多いです。移行しても直らない可能性があるので、先に画像圧縮とプラグイン整理を試してから判断すると、無駄な引っ越しを避けられます。プラグインの整理はWordPressプラグインは7個で十分を参考にしてください。また、これからブログを始める段階であれば移行よりも最初から良いサーバーを選ぶほうが賢明です(AIで稼ぎたい人のブログの始め方参照)。

移行方法は4つ。初心者が選ぶべきはどれ?

WordPressの引っ越し方法は大きく4種類あります。難易度と安全性がまったく違います。

方法難易度費用向いている人
移行先サーバーの無料移行機能やさしい無料初心者の第一候補。条件を満たすなら基本これ
プラグイン(All-in-One WP Migration など)やさしい〜普通無料(容量超過時は有料)サーバー機能が条件外だった人
手動(FTP+phpMyAdmin)難しい無料特殊構成・上級者のみ
移行代行サービス作業なし有料絶対に失敗できない収益サイト

個人ブログなら、移行先サーバーの「WordPress簡単移行/かんたん移行」を使うのが最短で最も安全です。移行元サーバーの管理画面URLとログイン情報を入れるだけで、記事も画像もテーマもまとめてコピーされます。

プラグイン移行を選ぶ場面

サーバーの移行機能が条件外(後述)だった時の受け皿がプラグインです。All-in-One WP Migrationは管理画面からエクスポートしてインポートするだけですが、無料版にはインポート容量の上限があります。画像が多いサイトでは引っかかることがあるため、その場合は有料プランへのアップグレードが必要です。もう一方のDuplicatorは容量制限が緩やかですが、設定手順がやや複雑です。どちらもサーバー機能が使えない場合の代替手段と位置づけてください。

手動移行はどんな時か

FTPでファイルを丸ごとコピーし、phpMyAdminでデータベースをエクスポート・インポートして、wp-config.phpのDB接続情報を書き換え、さらにURLをSQLで一括置換する——という作業が必要です。自由度は高いですが、ミスが入り込む箇所も多く、上級者向けの手段です。移行機能もプラグインも使えない特殊な構成でない限り、選ぶ必要はありません。

移行前の準備とバックアップ(消えやすいもの)

移行を始める前に、準備を整えておくことで万一の時の被害を最小限にできます。

事前準備チェック

  • ログイン情報を手元に用意する:移行元のWordPress管理画面URL、ユーザー名、パスワードを確認する(移行機能はこれを使う)
  • セキュリティ系・キャッシュ系プラグインを一時無効化する:SiteGuard・Loginizer などのログイン保護プラグインが有効だと、移行機能がエラーになることがある
  • 新旧サーバーの並行契約を先に確保する:新サーバーと旧サーバーを少なくとも1ヶ月は同時に契約しておく。並行契約していない間に旧サーバーを解約すると、やり直しが効かなくなる
  • 更新・投稿を止める:移行作業中は新記事の投稿や記事の編集をしない(旧サーバーに書き込んだ変更が移行されないことがある)

バックアップの取り方

移行機能を使う場合でも、必ず事前にバックアップを取ります。

  1. WordPress管理画面の「ツール → エクスポート」から記事・固定ページ・コメントのXMLデータを書き出す
  2. サーバーの自動バックアップ機能や、BackWPupなどのプラグインで画像・テーマを含むサイト全体をダウンロードする
  3. phpMyAdminからデータベース(テーブル全件)をSQLファイルとしてエクスポートする

移行機能では移行されない「消えやすいもの」

以下のデータは移行機能でコピーされません。それぞれ自分で控えておいてください。

  • .htaccessの中身(リダイレクト・アクセス制限の設定)
  • メールアカウントとメール本文:独自ドメインのメールは新サーバーで再作成する必要があります。メールの中身は移行されません
  • プラグインのライセンスキー・API連携の設定
  • wp-content以外に置いたファイル(自作の固定ページ、PDFなど)
  • WordPress本体の構造を改造した設定:マルチサイト化しているサイトは各社の移行機能が対応していません

移行の全手順6ステップ(この順番を守る)

ここが本題です。順番が命なので、飛ばさずに進めてください。

  1. バックアップを取る:移行機能を使う場合でも必ず先に取ります(前のセクション参照)。
  2. 新しいサーバーを契約する(旧サーバーは解約しない):1ヶ月ほど並行して契約するのが鉄則です。旧サーバーが生きているうちしか、やり直しが効きません。
  3. 新サーバーにドメインを追加し、SSLを設定する:まだネームサーバーは変えません。ここで独自ドメインを「使う予定のドメイン」として登録し、新サーバー側で無料SSLの設定を完了させます。SSL設定が終わっていないとhttpsでアクセスできず、移行後に混在コンテンツの警告が出ることがあります。
  4. 移行機能でデータをコピーする:新サーバーの管理画面で移行元のサイトURL・WordPressのユーザー名・パスワードを入力して実行します。テスト移行がある場合は、まずテストで表示を確認します(ConoHa WINGのテスト移行が代表的)。
  5. ネームサーバー(DNS)を新サーバーに変更する:必ずデータ移行が終わってからです。ドメインを取得した会社の管理画面で、新サーバー指定のネームサーバーに書き換えます。反映まで数時間〜最大3日ほどかかります。
  6. 表示を確認してから旧サーバーを解約する:数日〜1週間ほど様子を見て、記事・画像・問い合わせフォーム・メールがすべて問題なければ解約します。

ネームサーバーの変更を先にやってはいけません。エックスサーバー・シン・レンタルサーバー・ConoHa WINGのいずれも公式マニュアルで「ネームサーバーの変更は移行作業の完了後に」と明記しています。先に変えると、移行機能が旧サーバーのデータを取りに行けずエラーになったり、サイトが一時的に表示されなくなります。

運営者ニコリより「新サーバー契約 → データ移行 → 最後にネームサーバー」。この3つの順番さえ覚えていれば、大事故はまず起きません。

各社の無料移行機能「使えない条件」を先に確認

ここを知らずに始めて、途中でエラーになる人が多いところです。公式マニュアルに書かれている条件をまとめます。

エックスサーバー「WordPress簡単移行」

公式マニュアルによると、動作条件はWordPressのバージョンが4.2〜7.0、PHPが7.2以上、データベース容量が2GB以下です。次の場合はエラーになります。

  • マルチサイト機能を使っている
  • WordPress.comからの移行
  • PHPからtar・zipコマンドがどちらも使えず、かつzipモジュールも使えない

また、.htaccessファイルや、wp-content以外に置かれたデータ・プラグイン設定は移行されません。WordPress本体の構造を改造している場合も対象外です。エックスサーバーの詳しい使い勝手はエックスサーバー正直レビューも参考にしてください。

※最新の動作条件はエックスサーバー公式マニュアルでご確認ください。

シン・レンタルサーバー「WordPress簡単移行」

条件はエックスサーバーとほぼ同じで、WordPress 4.2〜7.0、PHP 7.2以上、データベース2GB以下。マルチサイト・WordPress.comからの移行は不可です。複数回続けて実行する場合、「ログイン試行回数制限」がONだとエラーになるため、30分以上あけるかOFFにして実行するよう案内されています。

※最新の動作条件はシン・レンタルサーバー公式マニュアルでご確認ください。

ConoHa WING「WordPressかんたん移行」

公式によるとWordPress 3.8.5以降・PHP 5.3以降が条件で、さらに移行元の管理画面から画像を投稿できる状態であることが必要です。次の場合は利用できません。

  • マルチサイト
  • ダッシュボードで二段階認証が有効なサイト
  • FTP情報が必要なプラグイン設定があるサイト
  • WordPress.com

一部の関連記事表示系・アクセス解析系プラグインでエラーが起きる可能性も案内されています。本番移行の前にテスト移行で確認できるのがConoHa WINGの安心なところです。

※最新の動作条件はConoHa WING公式マニュアルでご確認ください。

「.htaccessが移行されない」は地味に重要です。リダイレクト設定やアクセス制限をhtaccessに書いている人は、移行前にメモ帳へ中身をコピーしておき、移行後に新サーバーで書き直してください。

SSLとDNS切替、動作確認のやり方

データ移行を終えたら、ネームサーバーを変える前に表示確認ができます。この手順を踏むことで、本番切替後のトラブルを大幅に減らせます。

新サーバーで先にSSL(https)を設定する

新サーバーにドメインを追加した段階で、無料SSLの発行・適用まで完了させてください。ネームサーバーを変えた後にSSL設定をしようとすると、証明書が発行されるまでの間「保護されていない通信」と表示されたり、混在コンテンツ(http/https混在)の警告が出ることがあります。各社とも無料SSLは管理画面から数クリックで設定できます。

切替前にhostsファイルやテスト移行で表示確認する

ネームサーバーを変える前に「新サーバーのデータが正しく表示されているか」を確認する方法が2つあります。

  • hostsファイル編集:自分のPCのhostsファイルにドメインと新サーバーのIPを書き込むことで、DNSの変更前に新サーバーのサイトを表示できます(Mac・Windowsとも可)。確認後は必ず元に戻します。
  • テスト移行機能(ConoHa WINGのみ):テスト移行で仮URLを発行して確認できます。hostsの編集が不要で初心者でも使いやすいです。

ネームサーバーはデータ移行完了後に切替(反映は数時間〜3日)

データ移行と表示確認が終わったら、いよいよネームサーバーを新サーバーの値に書き換えます。この変更はインターネット全体に伝わるまでに時間がかかります(TTL設定にもよりますが、数時間〜最大72時間)。切り替え中は世界中のDNSサーバーが旧設定を保持しているため、同じURLでも見ている人によって新旧どちらのサーバーが表示されるかが変わります。

ダウンタイムを最小化する切替タイミング

「手順どおりに移行すれば真っ白なエラー画面にはならない」と前述しましたが、切替のタイミングを工夫することでリスクをさらに下げられます。

  • 深夜〜早朝の低アクセス帯に切替を実行する:ネームサーバーの反映中はユーザーによって新旧が混在します。アクセスが少ない時間帯に切替を開始すると、影響を受けるユーザー数を最小化できます。
  • 反映が終わるまで新しい記事を投稿しない:反映中に旧サーバー側へ投稿してしまうと、切替完了後にその記事が消えたように見えます。ネームサーバーの変更から数日は投稿・編集を控えてください。
  • 旧サーバーは消さない:切替中も旧サーバーが動いているので、アクセスした人は旧サーバーか新サーバーのどちらかを見るだけです。両方が同じコンテンツを持っているため、ユーザーには真っ白な画面は表示されません。

ネームサーバーの反映中は、問い合わせフォームへの送信が旧サーバー・新サーバーのどちらに届くかが不定になります。重要なお問い合わせを受け付けているサイトは、切替タイミングを事前にアナウンスするか、反映が落ち着くまでフォームを一時的にメンテナンスモードにするという手も有効です。

見落としがちなメール移行の落とし穴

独自ドメインのメール(例:info@yoursite.com)を使っている場合、サーバー移行はメールにも大きく影響します。ここを知らずに進むと、仕事のメールが届かなくなる事態が起こり得ます。

メール移行の3つの注意点

  1. メールアカウントは新サーバーで再作成が必要:旧サーバーで使っていたメールアドレスやパスワードは移行機能ではコピーされません。新サーバーの管理画面で同じアドレスを手動で作り直し、メールソフトの接続設定も更新する必要があります。
  2. メール本文・過去のメールは移行されない:サーバー側に保存されているメール(IMAP環境など)は、移行機能の対象外です。残したい場合は、移行前にメールソフトでローカルに保存するか、別途移行ツールを使います。
  3. ネームサーバー切替中は届く先が不定:DNSが切り替わるまでの間、送られてきたメールが旧サーバーに届くか新サーバーに届くかがランダムになります。この期間中に重要なメールのやり取りがあると、どちらかのサーバーにしか届かず受け取れない可能性があります。

独自ドメインのメールを仕事で使っている場合、ネームサーバー切替のタイミングは慎重に選んでください。重要なメールのやり取りが少ない時期・曜日(例:週末や年末年始)を選ぶのが現実的な対策です。切替前にメール相手に「しばらくメールが遅れる可能性があります」と一報入れておくのも有効です。

移行後にやることチェックリスト

ネームサーバーの変更が終わり、新サーバーにアクセスできるようになったら、以下を順に確認します。

  • トップページ・個別記事・固定ページが表示される
  • 画像が崩れていない
  • 内部リンクが切れていない(別の記事へのリンクを何件かクリックして確認)
  • 404エラーが大量に出ていない(サーチコンソールで確認)
  • SSL(鍵マーク)が表示されている
  • 問い合わせフォームが送信できる
  • メールの送受信ができる(新サーバー側の設定が完了しているか)
  • Googleサーチコンソールでエラーが急増していないか

「表示がおかしい」時の対処

ほとんどが次のどれかで解決します。

  1. ブラウザのキャッシュを消す/シークレットモードで開く:「自分だけ古いページが見える」は9割これです。
  2. パーマリンク設定を開いて、何も変えずに「変更を保存」を押す:個別記事だけ404になる時の定番の直し方です。
  3. キャッシュ系プラグインのキャッシュを削除する:移行前のキャッシュが残っていると表示が崩れます。
  4. SSL設定を確認する:鍵マークが出ない・「保護されていない通信」と出る場合は、新サーバーで無料SSLの設定が終わっているか確認します。
  5. 時間を置く:ネームサーバーの反映途中は、表示されたりされなかったりします。最大3日は様子を見てください。

移行後の設定全般についてはWordPress開設後の初期設定チェックリストも参照してください。

運営者ニコリより移行直後の「表示されない!」はキャッシュとDNS反映待ちがほとんどです。まずシークレットモードで開いてみて、それでもダメなら一晩置く。これで大体解決します。

万一失敗したら? 安全に元へ戻す手順

移行作業を進めていて「やっぱりうまくいかない」となった時、どうすれば元に戻せるかを先に知っておくことが「安全な移行」の核心です。

結論を先に言います。旧サーバーを解約していなければ、ネームサーバーを元の値に戻すだけで復旧できます。データを削除していなければ、旧サーバー上のWordPressはそのままの状態で残っているので、ネームサーバーを戻した数時間〜最大3日後には元の状態に戻ります。

復旧の具体的な手順

  1. ドメイン管理会社の管理画面にログインする
  2. ネームサーバーの設定を、旧サーバーのネームサーバー値に書き戻す(旧サーバーのマニュアルで確認できます)
  3. 反映を待つ(数時間〜最大72時間)
  4. 旧サーバーのWordPressにログインして、記事・画像・設定が無事かを確認する

慌てて旧サーバーを解約したり、旧サーバーのデータを削除したりしないでください。旧サーバーが残っている限り、ネームサーバーを戻すだけで元に戻せます。逆に言えば、旧サーバーを先に消してしまうと復旧手段がなくなります。トラブルが起きても「まず何も消さない」が鉄則です。

並行契約が唯一の保険

復旧できる前提は「旧サーバーがまだ動いていること」です。だからこそ、新旧サーバーを少なくとも1ヶ月は並行契約することが強く推奨されています。この1ヶ月分の費用は、移行の保険料として割り切ってください。並行契約を維持したまま、新サーバーで問題ない状態を数日〜1週間確認してから、旧サーバーを解約する。この手順を踏めば、失敗しても元に戻せる状態を保てます。

ダウンタイム・SEO・費用のリアル

移行に踏み切れない理由として「SEOに影響するのでは」「費用がかさむのでは」という不安をよく聞きます。事実をもとに整理します。

SEOへの影響

同じドメインのまま中身を引っ越すだけなので、URLは変わりません。Googleの公式情報によると、サーバーを変えてもURLが変わらない限り、検索評価がリセットされることはありません。直接的なSEOへの悪影響は原則ありません。

一方で、間接的な影響が起きる可能性はあります。

  • サーバー性能差による表示速度の変化:移行先のサーバーの方が遅い場合、ページ速度が落ちてユーザー体験が悪化する可能性があります。逆に速くなれば改善します。
  • 移行ミスによる404エラーや表示崩れ:パーマリンクのズレや画像の参照切れが大量に発生すると、Googleのクロールに影響します。移行後のサーチコンソール確認が重要な理由はここにあります。

不確かな数値(「移行で順位が〇%下がる」など)は根拠がないため、この記事では記載しません。Googleサーチコンソールの公式ヘルプや、各サーバー会社の公式ドキュメントを参照してください。

反映中は新しい記事を投稿しないことをお勧めします。移行が完了してサーチコンソールのエラーが落ち着くまでは、投稿よりも動作確認を優先してください。

移行費用のリアル

移行機能そのものは各社無料です。実質的にかかるのは次の2つです。

  • 新サーバーの契約料金(キャンペーン価格や契約期間で変わります。必ず公式サイトで最新の料金を確認してください)
  • 旧サーバーとの並行契約1ヶ月分(保険料と考えてください)

移行代行を頼む場合は別途費用がかかります。個人ブログで移行機能が使える構成なら、追加でかかるのは並行契約の1ヶ月分だけ、というのが現実的な着地です。

※各社の料金はキャンペーンや改定で頻繁に変わります。金額は必ず公式サイトで最新をご確認ください。

移行先サーバーの選び方

せっかく移るなら、次は長く使えるところにしたいですよね。見るべきポイントを絞ります。

  • 無料の移行機能があるか:今回の作業が一気にラクになります
  • 更新後の料金:初回キャンペーン価格ではなく、2年目以降いくら払うかで比べます
  • 自動バックアップが無料か:有料オプションの会社もあります
  • 運営実績と障害時の情報開示:安さより、落ちないことのほうが後から効いてきます

移行機能を持つ代表的な選択肢としては、エックスサーバー、ConoHa WING、シン・レンタルサーバーがあります。エックスサーバーとConoHa WINGの違いはエックスサーバー vs ConoHa WINGで比較しているので、迷ったらそちらもどうぞ。

よくある質問

移行中もブログは公開されたままですか?

はい。手順どおりに進めれば、旧サーバーが動いたまま新サーバーへコピーする形になるので、読者から見て閉鎖状態にはなりません。ただし切り替え反映中は、人によって新旧どちらのサーバーが表示されるか変わります。

ドメインも一緒に引っ越す必要がありますか?

いいえ。ドメインはそのままで、ネームサーバーの向き先を変えるだけでサーバー移行は完了します。ドメイン管理会社を変える「ドメイン移管」は別作業で、必須ではありません。

移行にどれくらい時間がかかりますか?

移行機能によるデータコピー自体は、記事数にもよりますが数分〜1時間程度です。作業時間より、ネームサーバーの反映待ち(数時間〜最大3日)のほうが長くかかります。

旧サーバーはいつ解約すればいいですか?

新サーバーで問題なく表示されることを数日〜1週間確認してからです。並行契約の1ヶ月分は保険料と割り切りましょう。

失敗したら元に戻せますか?

旧サーバーを解約していなければ、ネームサーバーを元に戻すだけで復旧できます。これが「並行契約」を強く勧める理由です。旧サーバーのデータを削除してしまうと復旧手段がなくなるため、新サーバーで完全に問題ないことを確認するまでは何も消さないでください。

WordPressのバージョンが古くても移行できますか?

各社が動作条件を定めています(エックスサーバー・シン・レンタルサーバーは4.2以上、ConoHa WINGは3.8.5以上)。あまりに古い場合は、先に移行元でWordPressを更新してから移行するほうが安全です。ただし更新前には必ずバックアップを取ってください。

メールは消えますか?

独自ドメインのメールアカウントは移行されません。新サーバーで再作成が必要です。また、サーバーに保存されているメール本文も移行対象外です。残したい場合は事前にローカルへ保存してください。

深夜に切り替えるべきですか?

強くお勧めします。ネームサーバーの反映中はアクセスが新旧どちらのサーバーに振り分けられるか不定です。アクセスが少ない深夜〜早朝に切替を実行すると、影響を受けるユーザー数を最小化できます。

SEOの順位は下がりますか?

URLが変わらない限り、検索評価がリセットされることは原則ありません。ただし移行後に大量の404エラーや表示崩れが生じると、Googleのクロールに影響する可能性があります。移行後のサーチコンソール確認を必ず行ってください。詳細は公式のGoogleサーチコンソールヘルプで確認することをお勧めします。

まとめ

  • 個人ブログの移行はサーバー会社の無料移行機能を使えば、FTPもデータベースも触らず完了する
  • 順番は「新サーバー契約 → バックアップ → ドメイン追加 → SSL設定 → データ移行 → 最後にネームサーバー変更 → 確認後に旧サーバー解約」
  • 並行契約1ヶ月が最大の保険。旧サーバーを消さない限りネームサーバーを戻すだけで元に戻せる
  • .htaccessとメール設定は移行されないので、自分で控える
  • URLが変わらないのでSEOへの直接的な悪影響は原則なし。反映中は投稿を控え、移行後はサーチコンソールで確認
  • メール移行は落とし穴が多い。切替タイミングを慎重に選び、重要なやり取りがない時期を狙う
  • ダウンタイムを最小化するなら深夜切替+反映中の投稿・編集を控える

サーバー移行は、知らないうちは怖いけれど、やることが決まっている作業です。今日のうちにバックアップだけ取っておけば、あとは順番どおりに進めるだけ。旧サーバーを残したまま進めれば、万一の時も必ず戻れます。焦らず一歩ずつ進めてください。

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