「記事は増えてきたのに、アクセスが伸びない」。その原因は、記事の”つなぎ方”=内部リンクかもしれません。内部リンクは無料で今日からでき、自分の意思で100%コントロールできる数少ないSEO施策です。
この記事では、内部リンクの意味からWordPressでの具体的な貼り方、初心者がやりがちなNG、効果の測り方までをまとめます。あわせて、当ブログで実際に内部リンクを自動挿入するスクリプトを自作して56記事に運用した結果、何が起きて、何が起きなかったかも、数字をそのまま公開します。
運営者ニコリより内部リンクは「増やす」より「正しくつなぐ」。ただし正直に先に言うと、内部リンクだけで順位が跳ねることはありません。その理由も含めて、後半で実データを出します。
- 内部リンクとは何か/被リンク(外部リンク)との違い
- SEO効果の仕組み(クロール・ページの評価の受け渡し・トピッククラスター)
- アンカーテキストの書き方と、「こちら」がダメな本当の理由
- 貼る場所(本文中/記事末/サイドバー/パンくず)で効果が違う理由
- WordPressでの具体的な手順(ブロックエディタ/クラシック/ブロック単位)
- 初心者のNG集(貼りすぎ・無関係・同一アンカー・nofollowの誤用)
- ピラー&クラスター構造の作り方と、育てたい記事への集約のやり方
- サーチコンソールでの効果測定と、当ブログ56記事の実測値
- 結論:内部リンクは「3つのルール」だけ守ればいい
- 内部リンクとは?被リンク(外部リンク)との違い
- 内部リンクのSEO効果4つ
- 内部リンクを貼る場所5つと、効果の違い
- アンカーテキストの書き方|「こちら」がなぜダメか
- WordPressでの内部リンクの貼り方(手順)
- 1記事あたり何本まで?「貼りすぎ」の考え方
- ピラー&クラスター構造の作り方
- 【実例】内部リンクを自動挿入するスクリプトを自作して56記事に運用した話
- 【実例】11位の記事に内部リンクを集約した話
- 【正直な実データ】56記事・90日で総クリック1件だった話
- やってはいけない内部リンクNG集
- 既存記事の内部リンクを見直す3ステップ
- 効果測定|サーチコンソールで何を見るか
- リンク切れ対策とメンテナンス
- 内部リンク設置チェックリスト
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:今日の1記事から”つなぐ”を始めよう
結論:内部リンクは「3つのルール」だけ守ればいい
細かい話に入る前に全体像です。内部リンクで迷ったら、この3つを守れば大きく外しません。
- 関連する記事だけを、文章の流れの中で自然につなぐ(無関係リンクはNG)。
- アンカーテキストは「こちら」ではなく、リンク先の内容がわかる言葉にする。
- 新しい記事は、必ず関連する既存記事から1本以上つないで”孤立”させない。
そして、もう1つ先に共有しておきたい前提があります。内部リンクは「土台を整える施策」であって、順位を直接押し上げる施策ではないということです。この点は多くの解説記事が触れないところなので、後半で当ブログの実測値とあわせて詳しく書きます。
内部リンクとは?被リンク(外部リンク)との違い
内部リンクの定義
内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。たとえば「キーワード選定の記事」から「タイトルの付け方の記事」へ飛ばすリンクがこれにあたります。本文中のテキストリンクだけでなく、パンくずリスト、グローバルメニュー、サイドバーの関連記事、サイトマップも、すべて内部リンクの一種です。
外部リンク・被リンクとの違い
よく混同されるのが「被リンク(外部リンク)」です。整理すると次のようになります。
| 種類 | 向き | 自分でコントロールできるか |
|---|---|---|
| 内部リンク | 自分のサイト内 → 自分のサイト内 | できる(100%自分次第) |
| 被リンク | 他人のサイト → 自分のサイト | できない(相手次第) |
| 発リンク(外部リンク) | 自分のサイト → 他人のサイト | できる |
被リンクは自分では増やせません。だからこそ、自分の意思だけで今日から手をつけられる内部リンクは、初心者が最初に着手すべき施策になります。お金もかかりません。
内部リンクのSEO効果4つ
① Googleがサイトを巡回しやすくなる(クローラビリティ)
Googleはリンクをたどってページを見つけます。どこからもリンクされていないページは、サイトマップに載っていても発見が遅れがちです。内部リンクが整っていると、新記事が早く発見・登録されやすくなります。
② ページの評価を受け渡せる(リンクジュース)
あるページが持つ評価は、そのページから出るリンクを通じて、リンク先へ一部が受け渡されると考えられています。俗に「リンクジュース」「ページランクの分配」と呼ばれる考え方です。育てたい記事に、関連する記事からリンクを集めるのはこのためです。
③ ページ同士の関連性をGoogleに伝えられる
見落とされがちですが、これがかなり重要です。「内部リンクの記事」から「キーワード選定の記事」へ、内容の分かるアンカーテキストでリンクすると、この2ページは同じテーマ領域の記事だという情報がGoogleに渡ります。サイト全体で見たときに「このサイトはブログ運営に詳しい」という文脈が作られていきます。
④ 読者の回遊が増え、滞在時間が伸びる
「次に読みたい記事」を自然に案内できるので、直帰が減り、1人あたりの読むページ数が増えます。これは収益にも直結します。ブログ全体の稼ぎ方の流れはAIブログで稼ぐ全7ステップで全体像を確認できます。
①〜④はどれも「検索で見つけてもらった後」に効く話です。そもそも検索結果に表示されていない記事は、内部リンクを何本足しても訪問者は増えません。この誤解が一番多いところです。
内部リンクを貼る場所5つと、効果の違い
内部リンクは「どこに置くか」で価値が変わります。同じリンク先でも、置き場所によって扱いが変わると考えられています。
① 本文中(もっとも重要)
文章の流れの中に置いたリンクが最強です。読者が「その話をもっと知りたい」と思った瞬間に置かれているので、クリックされやすく、前後の文脈からリンク先の内容も伝わります。SEOでも、本文中のリンクはナビゲーション部分のリンクより重く扱われるという見方が一般的です。
② 記事末尾の「次に読む」導線
読み終えた読者を次の記事へ送る導線です。本文中ほどではありませんが、読了した人=関心の高い人が通る場所なので、回遊にはよく効きます。
③ パンくずリスト
「トップ > カテゴリー > 記事」という階層を示す表示です。サイトの構造をGoogleに伝える役割があり、検索結果にも表示されます。WordPressテーマの機能で表示できるので、必ずオンにしておきましょう。
④ グローバルメニュー・サイドバー・フッター
全ページ共通で表示される部分です。全ページから同じリンクが出ているため、「このサイトで重要なページはここ」という意思表示になります。ただし全ページに同じものがあるぶん、個別記事の文脈的な価値は本文中のリンクに劣ります。
⑤ サイトマップ(HTMLサイトマップ)
全記事の一覧ページです。孤立記事をなくす保険として機能します。ただしここからのリンクだけで評価が上がるわけではないので、あくまで補助と考えてください。
手をかける順番は①本文中 → ③パンくず → ②記事末 → ④共通部分 → ⑤サイトマップ。まず本文中のリンクを見直すのが、いちばん費用対効果が高い作業です。
アンカーテキストの書き方|「こちら」がなぜダメか
「こちら」がダメな本当の理由
「詳しくはこちら」がNGなのは、単にSEOに悪いからではありません。アンカーテキストは、リンク先ページの内容を説明する数少ない手がかりだからです。「こちら」という文字からは、Googleも読者もリンク先の内容を何ひとつ推測できません。せっかくのヒント欄を空欄で提出しているようなものです。
読者側の実害もあります。クリックする前に飛び先がわからないと、押すのをためらいます。結果としてクリック率が落ちます。
良い例・悪い例
| 悪い例 | 良い例 | なぜ良いか |
|---|---|---|
| 詳しくはこちら | ブログのキーワード選定のやり方で解説 | 飛び先の内容が予測できる |
| 続きはこの記事 | サーチコンソールの登録手順を参考に | 具体的な作業名が入っている |
| https://…(URLそのまま) | WordPressの初期設定チェックリスト | 人が読んで意味がわかる |
| 内部リンク 貼り方 SEO 効果 やり方 | 内部リンクの貼り方 | キーワードの詰め込みは不自然 |
同じアンカーテキストを使い回さない
複数の記事へリンクするときに、すべて同じ文字にするのは避けましょう。とくに異なるリンク先に同じアンカーテキストを使うと、どちらがそのテーマの本命なのかGoogleに伝わりません。逆に、同じリンク先に対しては、記事ごとに少しずつ言い回しを変えるのが自然です。
アンカーテキストの長さ
厳密な決まりはありません。目安としては、リンク先の記事タイトルの要点が伝わる程度の長さで十分です。一文まるごとリンクにすると、どこが要点かぼやけます。逆に2〜3文字だと情報が足りません。
アンカーテキストにキーワードを詰め込みすぎると、不自然な日本語になり、読者に嫌われます。「読者が読んで自然か」が最終判断基準です。SEOのためにアンカーを不自然にするのは本末転倒です。
WordPressでの内部リンクの貼り方(手順)
多くの解説記事が省略しがちな、実際の操作手順です。エディタごとに分けて説明します。
ブロックエディタ(Gutenberg)の場合
- リンクにしたい文字(アンカーテキスト)をドラッグして選択する。
- 表示されたツールバーのリンクアイコン(鎖マーク)をクリック(ショートカットは
Ctrl/⌘ + K)。 - 検索窓に記事タイトルの一部を入力し、候補から選ぶ。URLを手で打つよりミスが起きません。
- 内部リンクは「新しいタブで開く」をオフのままにする(外部サイトは別タブが親切)。Enterで確定。
- プレビューで実際にクリックし、正しいページへ飛ぶかを確認する。
クラシックエディタの場合
- 文字を選択し、ツールバーの鎖アイコンをクリック。
- 入力欄の右にある歯車アイコンを押すと詳細設定が開く。
- 下部の「または既存のコンテンツにリンク」から記事タイトルを検索して選ぶ。
- 「リンクを新しいタブで開く」のチェックは、内部リンクなら外しておく。
- 「リンクを追加」で確定する。
ブロック単位で目立たせたいとき
記事の途中で「ここは絶対に読ませたい」という場合は、テキストリンクではなくブロックで見せる方法もあります。WordPressの「関連リンク」系ブロックや、テーマが用意しているブログカード機能を使うと、タイトル+アイキャッチ付きのカードで表示できます。
文中の補足=テキストリンク/読了後の導線=カード形式が基本。カードは目立つぶん、記事の途中に何枚も置くと読む流れを断ち切ります。1記事に1〜2枚までが読みやすい範囲です。
httpとhttps、wwwの有無が混在すると、同じページなのに別ページ扱いになる場合があります。記事タイトル検索で選ぶ方式にしておけば、この事故は自動的に防げます。
1記事あたり何本まで?「貼りすぎ」の考え方
「多いほど良い」ではありません。無関係なリンクを大量に貼ると、どのリンクが重要かGoogleにも読者にも伝わらなくなります。
- 重要なリンクが埋もれ、評価が分散する。
- 読者が「どれを押せばいいか」迷い、かえって離脱する。
- 関連性の低いリンクは、テーマをぼやけさせる。
明確な上限はありません。ただし目安が欲しい人のために、文字数に対する現実的な範囲を挙げておきます。
| 記事の文字数 | 本文中の内部リンクの目安 |
|---|---|
| 2,000〜3,000字 | 2〜5本 |
| 5,000字前後 | 5〜8本 |
| 10,000字以上 | 8〜15本程度(見出しごとに1本が上限の感覚) |
あくまで目安で、これを超えたらペナルティという話ではありません。判断基準は本数ではなく「そのリンクは、今この文を読んでいる読者にとって本当に役に立つか」です。役に立つなら多くても構いませんし、役に立たないなら1本でも多すぎます。
ピラー&クラスター構造の作り方
ピラー記事とクラスター記事とは
行き当たりばったりに貼るのではなく、「ピラー記事(柱となるまとめ)」と「クラスター記事(個別テーマ)」という親子関係で設計すると効きます。「トピッククラスター」と呼ばれる考え方です。
- ピラー記事:テーマを幅広く扱うまとめ記事(例:「AIブログで稼ぐ全7ステップ」)。
- クラスター記事:個別テーマを深掘りする記事(例:「キーワード選定」「内部リンク」)。
- クラスター記事からピラー記事へ、ピラー記事から各クラスター記事へ、相互にリンクする。
作る順番
- テーマを1つ決める(例:ブログ運営)。欲張って複数テーマを混ぜないこと。
- ピラー記事を1本用意する。そのテーマ全体を見渡せるまとめ記事にする。
- クラスター記事を書くたびに、必ずピラー記事へ1本リンクする。ここは例外なしで徹底する。
- ピラー記事側にも、新しいクラスター記事へのリンクを追記する。ここを忘れる人が多いです。
- クラスター記事同士も、関連するもの同士は横につなぐ。
どのクラスター記事を作るかはキーワード選定のやり方で決めると、内部リンクの設計まで一気通貫でつながります。
3クリック以内で届くようにする
トップページからどの記事にも3クリック以内でたどり着ける状態が理想とされています。階層が深すぎるページはクロールされにくく、読者もたどり着けません。カテゴリー分けが細かすぎる場合は、統合を検討してください。
【実例】内部リンクを自動挿入するスクリプトを自作して56記事に運用した話
ここからは、当ブログ(nicori1031.com)で実際にやったことを書きます。一般論ではなく、自分のサイトで動かした結果です。
なぜ手作業をやめたか
記事が20本を超えたあたりで、手作業での内部リンク管理が破綻しました。新しい記事を書くたびに「関連する既存記事はどれだったか」を思い出す作業が発生し、しかも思い出せずに漏れます。そこで関連記事の候補を自動で選んで挿入するスクリプトを自作しました。
関連度をどう計算したか
やっているのは、大まかに次の3つです。
- タイトルからトピックを判定する。記事タイトルに含まれる語で「WordPress」「サーバー」「ブログ運営」「収益化」「AIツール」のどれに当てはまるかを判定します。
- 珍しいトピックほど重く数える。全記事に頻出するトピックが一致しても、関連性の証拠としては弱いので、そのトピックを持つ記事数の逆数を重みにしています(検索技術でいうIDFの考え方です)。「ブログ運営」が一致してもほぼ加点されず、「サーバー」が一致すると強く加点される、という挙動になります。
- 同じカテゴリーなら加点する。そのうえで上位3本を選び、記事末尾の「まとめ」見出しの直前に「あわせて読みたい」として挿入します。
運用してわかった実務上のポイント
- 冪等にする:挿入部分をコメントのマーカーで囲み、再実行時は前回分を消してから入れ直す。これがないと実行のたびにブロックが増殖します。
- まず変更しないモードで動かす:何をどこに貼るかを一覧表示するだけのモードを既定にしました。いきなり本番の記事を書き換えるのは危険です。
- 本文以外は触らない:公開状態やアイキャッチには一切手を出さない設計にしました。
正直に書くと、自動挿入は「孤立記事をなくす」用途には有効ですが、本文中の文脈リンクの代わりにはなりません。機械がタイトルから選んだ関連記事は、文章の流れに沿った「今ここで読みたい記事」とは違います。自動化は記事末尾の保険、本文中は手で貼る。この使い分けが現実的です。
運営者ニコリより自動化を作って一番良かったのは、リンクが増えたことより「どの記事がどこにもつながっていないか」が一覧で見えたことでした。可視化だけでも価値があります。
【実例】11位の記事に内部リンクを集約した話
もう1つ、実際にやった施策です。サーチコンソールのデータを見ると、当ブログには検索順位11位の記事がありました(「cocoon プラグイン」というクエリで、WordPressプラグインの記事)。
11位というのは検索結果の2ページ目の先頭で、あと1つ上がれば1ページ目に入る位置です。逆に言うと、1ページ目に入るまでクリックはほぼ発生しません。ここは伸びしろが最も大きいゾーンなので、同じジャンルの記事からこの記事へ内部リンクを集めるという打ち手を取りました。
- 順位が11〜30位の記事は、すでにGoogleに「この記事はそのテーマに関係がある」と認識されている状態。
- ここに内部リンクを集約すると、少ない労力で1ページ目に届く可能性がある。
- 逆に圏外(100位以下)の記事に内部リンクを集めても、順位はほぼ動きません。土台が無いところにリンクを足しても効果が出にくいためです。
順位帯ごとの打ち手の考え方はブログのリライトのやり方で詳しく書いています。内部リンクの集約と記事のリライトは、セットでやると効きます。
【正直な実データ】56記事・90日で総クリック1件だった話
ここが、この記事でいちばん書いておきたい部分です。内部リンクの解説記事は「内部リンクを整えれば順位が上がる」と書きがちですが、当ブログの実測値はそう単純ではありませんでした。
実際の数字
| 項目 | 実測値(直近90日) |
|---|---|
| 公開記事数 | 56本 |
| 検索結果に表示された回数 | 22回 |
| 検索からのクリック | 1回 |
| 表示があったページ数 | 13ページ |
内部リンクは自動化まで作って全記事に通しています。それでも、この数字です。
この数字から何が言えるか
誤解のないように書くと、これは「内部リンクが無意味」という話ではありません。読み取るべきは次のことです。
- そもそも検索結果に表示されていない段階では、内部リンクを何本足してもクリックは増えません。56記事のうち、90日間で表示があったのは13ページだけでした。
- 内部リンクは「評価を分配する」施策です。分配すべき評価がサイト全体でまだ小さい段階では、分け方を工夫しても総量は増えません。
- 立ち上げ期に効くのは、内部リンクより「検索需要のあるキーワードを選ぶこと」と「そのキーワードで勝てる中身を書くこと」です。
では内部リンクはいつやるべきか
それでも内部リンクを早めに整えておく理由はあります。後からまとめてやると、記事数に比例して作業量が爆発するからです。記事を公開するたびに関連記事から1本つなぐ習慣にしておけば、コストはほぼゼロです。
整理すると、内部リンクの位置づけはこうなります。
| 時期 | 内部リンクの役割 |
|---|---|
| 立ち上げ期(〜数十記事) | 孤立記事を作らない「衛生管理」。順位への即効性は期待しない |
| 表示が出はじめた頃 | 11〜30位の記事へ集約する「テコ入れ」。ここから効き始める |
| 記事が積み上がった後 | ピラー&クラスターでテーマの権威を作る「設計」 |
運営者ニコリより数字が出ないと不安になりますが、内部リンクは「やっても増えない」のではなく「増える準備をしている」段階です。ここで焦って無関係なリンクを増やすのが、いちばんもったいない失敗です。
やってはいけない内部リンクNG集
NG一覧
| NG | なぜダメか | どうする |
|---|---|---|
| 無関係な記事へのリンク | 読者もGoogleも混乱し、テーマがぼやける | 関連する記事だけに絞る |
| 「こちら」など中身のわからない文字 | クリック率もSEO効果も落ちる | リンク先の内容がわかる言葉にする |
| 異なるページに同じアンカーテキスト | どちらが本命かGoogleに伝わらない | リンク先ごとに言葉を変える |
| 1ページに大量のリンク | 重要リンクが埋もれる | 本文の量に見合う本数に抑える |
| リンク切れの放置 | 読者の信頼と評価を損なう | 定期的に点検する |
| 孤立記事の放置 | 発見されにくく、評価も受け取れない | 関連記事から1本つなぐ |
| リンクとわからない見た目 | そもそもクリックされない | 色と下線でリンクだと分かるようにする |
nofollowの誤用に注意
初心者がやりがちな勘違いに「リンクジュースが逃げないよう、内部リンクにnofollowを付ける」というものがあります。
内部リンクには基本的にnofollowを付けません。内部リンクは自分のサイト内で評価を回すためのものです。nofollowを付けると、その受け渡しを自分で止めることになります。かつて「リンクジュースの流れを制御する」手法が語られた時期がありますが、現在は推奨されません。通常のリンク(dofollow)でつなぐのが基本です。
nofollowを検討してよいのは、広告リンクや、内容を保証できない外部サイトへのリンクなど、限られた場面だけです。
リンクを見た目で殺さない
テーマによっては、リンクの色が本文と同じで下線も無い設定になっていることがあります。これでは読者がリンクだと気づけません。リンクは「色が違う」か「下線がある」の少なくとも一方を満たすようにしてください。
既存記事の内部リンクを見直す3ステップ
内部リンクは「新記事に貼る」だけでなく、過去記事を見直すと一気に効果が出ます。とくに記事数が20を超えたら、次の棚卸しがおすすめです。
- 孤立記事を探す:どこからもリンクされていない記事をリストアップし、関連記事から1本つなぐ。
- 育てたい記事に票を集める:収益や集客の要になる記事へ、関連する複数記事からリンクを送る。とくに検索順位11〜30位の記事を優先する。
- ピラー記事を1本作る:バラバラの記事を束ねるまとめ記事を用意し、各記事と相互リンクする。
優先度は「①孤立記事の解消 → ②11〜30位の記事への集約 → ③ピラー記事づくり」。まず①だけでも、埋もれていた記事が検索に拾われやすくなります。
効果測定|サーチコンソールで何を見るか
効果は感覚ではなく数字で見ます。ただし、見るべき指標を間違えると判断を誤ります。
① 「リンク」レポートで内部リンク数を確認する
サーチコンソールの左メニュー「リンク」を開くと、内部リンクが多い順にページが並びます。ここで見るべきは順位ではなく構造です。育てたい記事が下位に沈んでいたら、リンクが足りていない証拠です。逆に、どうでもいいページが上位にあれば、共通部分のリンクが効きすぎています。
② 「ページのインデックス登録」で発見状況を見る
「検出 – インデックス未登録」に記事が並んでいる場合、Googleは存在を知っているのにまだ登録していない状態です。内部リンクを足すことで登録が進むことがあります。内部リンクの効果がいちばん早く出るのは、順位ではなくここです。
③ 検索パフォーマンスで「表示回数」を先に見る
クリック数から見たくなりますが、初期は表示回数(インプレッション)を見てください。表示回数が増えていれば、クリックが0でも前進しています。当ブログの90日で表示22回・クリック1回という数字も、「まだ表示すら足りない段階」と読むのが正しい解釈です。
④ 順位帯で打ち手を変える
| 平均順位 | やるべきこと |
|---|---|
| 11〜30位 | 内部リンクを集約する。最も費用対効果が高い |
| 4〜10位 | タイトルと説明文を見直してクリック率を上げる |
| 31位以下・圏外 | 内部リンクより中身の見直しが先 |
操作方法はサーチコンソールの使い方で解説しています。回遊の変化を見たい場合はGA4の使い方もあわせてどうぞ。
内部リンクの効果は即日出ません。変更してから最低でも数週間〜数ヶ月見てください。1週間で判断して元に戻す、を繰り返すのがいちばん効率の悪いやり方です。
リンク切れ対策とメンテナンス
記事を削除・変更したときは、そこへ向かうリンクが切れていないか確認しましょう。リンク切れは読者の信頼を直接損ないます。
- 記事を削除する前に:その記事へリンクしている記事を検索し、リンクを張り替えるか、削除する。
- URLを変更したとき:リダイレクトを設定し、あわせて本文中のリンクも書き換える。
- 定期点検:数が増えたら「Broken Link Checker」などのプラグインで自動チェックが楽です。ただしプラグインを入れすぎるとサイトが重くなるため、必要なものだけに絞ってください(WordPressプラグインは7個で十分)。
内部リンク設置チェックリスト
1本貼るたびに、次を確認すれば大きな失敗はしません。
- リンク先は、その文脈に本当に関連しているか?
- アンカーテキストはリンク先の内容がわかる言葉か?(「こちら」ではないか)
- 異なるリンク先に同じアンカーテキストを使っていないか?
- 内部リンクは同じタブで開く設定になっているか?
- URLは本番の形(https・wwwの有無)で統一されているか?
- 内部リンクに不要なnofollowが付いていないか?
- 1ページにリンクを詰め込みすぎていないか?
- この新記事へ、他の記事から1本以上リンクを貼ったか?
- リンクが見た目でリンクだと分かるか?
よくある質問(FAQ)
Q. 内部リンクは1記事に何本貼ればいい?
A. 決まった正解はありません。3,000字なら2〜5本、5,000字なら5〜8本が目安ですが、本数より関連性を優先してください。
Q. 画像やボタンをリンクにしてもいい?
A. かまいません。ただし画像リンクは何のリンクか伝わりにくいので、文字リンクを基本にしましょう。画像リンクを使う場合は、alt属性にリンク先の内容がわかる説明を入れてください。alt属性がアンカーテキストの代わりの役割を果たします。
Q. 内部リンクにnofollowは必要?
A. 基本は不要です。内部リンクは評価を回すためのものなので、通常のリンク(dofollow)でつなぎます。
Q. パンくずリストも内部リンク?
A. はい。サイトの階層をGoogleに伝える大切な内部リンクです。テーマの機能で表示しておきましょう。
Q. 同じページに同じリンクを2回貼ったらどうなる?
A. アンカーテキストの評価としては、最初に出てきたリンクが優先されると考えられています。SEO目的で同じリンクを重複させる意味は薄いですが、長い記事で読者の利便性のために再掲するのは問題ありません。
Q. 内部リンクを増やしたら、すぐ順位は上がる?
A. 即効性がある施策ではありません。クロールや再評価に時間がかかるため、数週間〜数ヶ月かけてじわじわ効いてくるものと考えましょう。当ブログの実測でも、内部リンクを整備しただけでは検索クリックはほとんど動きませんでした。
Q. 内部リンクの自動挿入プラグインやツールを使ってもいい?
A. 孤立記事をなくす目的なら有効です。ただし機械が選んだ関連記事は文脈に沿わないことがあるため、記事末尾の補助として使い、本文中は手で貼るのが現実的です。
Q. 古い記事のリンクは放置でいい?
A. 定期的な見直しがおすすめです。情報が古くなった記事を更新するタイミングで、新しく書いた関連記事へのリンクを足すと、古い記事も新しい記事も同時に強くなります。
Q. カテゴリーページやタグページへのリンクは有効?
A. カテゴリーページは階層構造を示すので有効です。一方、タグを乱発すると中身の薄いページが大量に生まれ、かえって評価が分散します。タグは必要最小限にとどめてください。
まとめ:今日の1記事から”つなぐ”を始めよう
内部リンクは、お金も特別なスキルもいらない、最もコスパの良いSEO施策です。①関連記事だけを自然につなぐ ②アンカーテキストは中身がわかる言葉に ③新記事を孤立させない——この3つを守るだけで、サイト全体がじわじわ強くなります。
同時に、この記事では当ブログの実測値も正直に出しました。内部リンクだけで順位が跳ねることはありません。表示回数がまだ出ていない段階なら、優先すべきはキーワード選びと記事の中身です。それでも内部リンクを早めに習慣化しておくべきなのは、後からまとめてやると作業量が爆発するからです。
次は、つなぐ相手=記事の設計です。キーワード選定のやり方と稼ぐ全7ステップとあわせて、記事同士がつながる強いブログを作っていきましょう。


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