【2026年】AI文字起こしツールおすすめ比較|無料で使えるNottaを本音レビュー

AIツール

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運営者ニコリより「無料の文字起こしツール、結局どれがいいの?」と迷う人向けに、実際の無料枠の数字まで踏み込んで正直にまとめました。まずは全体像からいきましょう。

「会議の議事録、YouTubeの内容メモ、インタビューの文字起こし……手作業だと1時間の音声に3〜4時間かかる」——これ、AIに任せると数分で終わります。

結論から言うと、無料で日本語の録音ファイルを文字起こしするなら、現状いちばん手堅いのはNotta(ノッタ)です。ただし「完全無料でずっと使いたい」「機密情報を扱う」など目的によってはWhisperやGoogleドキュメントの方が向くケースもあります。この記事は、そのあたりを全部ふまえてこれ1本読めば自分に合うツールが選べるように書きました。

  • AI文字起こしツールで何ができるのか(速さ・話者分離・要約)
  • 「無料」には4タイプある——完全無料/無料枠つき/お試し型/ローカル型の違い
  • 主要8ツールの無料枠・日本語精度・対応言語・特徴を一覧比較(比較表つき)
  • CLOVA Note終了(2025-07-31)と後継LINE WORKS AiNoteへの移行の時系列
  • 「精度はどのくらい?」をWER(誤り率)の実数字で解説
  • 精度を左右するのはツールより録音環境——実務チェックリスト
  • 用途別(会議・インタビュー・動画字幕・講義)の選び方と落とし穴
  • 無料枠だけで0円運用を回す組み合わせ技の設計図
  • 社外秘・機密音声の扱い方——クラウドとローカルの実務の線引き
  • Nottaの正直な評価(料金・デメリット)とNotta vs Otter比較
AI文字起こしツールの画面イメージ

AI文字起こしツールとは?何がそんなに便利なのか

音声や動画をアップロードすると(またはその場で録音すると)、AIが自動で文章にしてくれるサービスです。ポイントは3つ。

  • 速い:1時間の音声が数分でテキストに。手作業なら3〜4時間かかる工程がほぼ待ち時間だけで終わる
  • 話者分離:「話者1」「話者2」と発言者を自動で分けてくれる。あとから実名に置き換えられるので議事録に便利
  • 要約もAIがやる:文字起こし後に要点まとめ・議事録化まで自動でこなすツールもある

会議議事録・大学の講義・YouTube学習・インタビュー・ブログのネタ出し(喋った内容を記事の下書きに)など、使い道はかなり広いです。「聞き返して打ち込む」作業がまるごと消えるのが最大の価値です。

まず整理:文字起こしの「無料」には4タイプある

「無料」とひとくちに言っても中身はバラバラです。ここを理解しておくと、ツール選びで失敗しなくなります。

  • ①完全無料(時間無制限・機能制限あり):Googleドキュメント音声入力など。ずっと0円だが、ファイルのアップロード不可・話者分離なしなど機能は割り切り
  • ②無料枠つき(月◯分まで無料):Notta(月120分)、LINE WORKS AiNote(月300分)など。高機能だが枠を超えると有料
  • ③登録不要・お試し型:文字起こしさん(登録なしで3分/登録後1日10分)など。とりあえず試すのに最適
  • ④ローカル型(自分のPCで動かす):OpenAI Whisperなど。完全無料・高精度・データが外に出ないが、導入にPC知識が必要

「毎月ちょっとだけ使う」なら②の無料枠で十分。「毎日長時間・機密音声」なら④のローカル型が向く、というふうに使う量とデータの重要度で選ぶタイプが変わると考えると迷いません。

失敗しない選び方(6つのチェックポイント)

  1. 日本語の精度:海外製ツールは日本語が苦手なものがある(例:Otterは英語最強だが日本語は誤変換多め)。日本語対応を明記しているものを選ぶ
  2. 無料枠の量と単位:「月◯分まで」だけでなく「1回◯分まで」の制限にも注意。Nottaの無料枠は月120分でも1回3分の上限がある
  3. 連携・入力方法:ZoomやGoogle Meetと直接つながるか、録音ファイルをアップできるか(会議用途なら連携、後から起こすならファイル対応が重要)
  4. セキュリティ:クラウド型は音声を外部サーバーに送る。社外秘の音声を扱うなら、データが外に出ないローカル型(Whisper)や社内ルールの確認を
  5. デバイス対応(PC/スマホ):外出先や移動中に録音・文字起こしするならスマホアプリの有無が効く。NottaやLINE WORKS AiNoteはアプリがあり、その場で録って起こせる
  6. 後工程の機能(要約・エクスポート・SRT出力):文字起こしがゴールではなく、その後の議事録化・字幕化・AI要約までを視野に入れると、エクスポート形式やSRT出力の有無が選択肢を絞る。無料プランで後工程機能が制限されているケースも多いので確認必須

無料で使えるAI文字起こしツール8選【比較表】

主要な無料ツールを、無料枠・日本語精度・タイプ・特徴で一覧にしました。※料金・無料枠は変動します。契約前にリンク先で最新をご確認ください。

ツール無料枠日本語対応言語タイプ特徴
Notta月120分(1回3分まで)◎多言語(翻訳58言語)無料枠つき話者分離・要約・Zoom連携が揃う。録音ファイルの日本語に強い本命
LINE WORKS AiNote(旧CLOVA Note)月300分(※無料版は話者識別なし・AI要約なし)◎日本語・英語・中国語・韓国語無料枠つきCLOVA Noteの後継。スマホ議事録に強い。話者識別は有料プランのみ
文字起こしさん登録なし3分/登録後1日10分◎多言語お試し型登録不要で今すぐ試せる。音声・動画・画像・PDF対応
Whisper(OpenAI・ローカル)完全無料(要PC知識)◯〜◎99言語対応ローカル型精度が高く商用OK。データが外に出ずセキュア。導入ハードルは高め
Googleドキュメント音声入力完全無料・無制限◯多言語完全無料リアルタイム入力のみ。音声ファイルの起こしは不可
Google AI Studio(Gemini)実質無料(API枠)◎多言語お試し型長尺ファイルもアップ可。文字起こし+要約まで一気に
Vrew無料枠あり◎多言語無料枠つきWhisper搭載。動画の字幕づくりに特化・編集も可
Otter.ai月300分△(英語◎)英語中心無料枠つき英語は世界最高峰。日本語は誤変換が多く非推奨

運営者ニコリよりOtterは名前をよく聞きますが、日本語だとかなり誤変換が出ます。日本語の会議やインタビューが中心なら、素直にNottaやAiNoteを選んだ方がラクですよ。

CLOVA Noteは終了済み|後継LINE WORKS AiNoteへの移行

比較記事の中には、いまでもCLOVA Noteを現役ツールとして掲載しているものがありますが、これは古い情報です。経緯を整理しておきます。

  • 2025年2月:CLOVA Note ベータ版が新規ノート作成停止
  • 2025年7月31日:CLOVA Note が完全終了(サービス閉鎖)
  • 後継:LINE WORKS AiNote(フリープラン月300分)へ移行

LINE WORKS AiNoteのフリープランでは、話者識別(自動話者認識)・AI要約・Web会議録画が非対応です。また入力データがAI学習に利用される場合があります。「話者分離が欲しい」「要約まで使いたい」なら有料プランへの移行か、Nottaへの乗り換えを検討しましょう。※最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

精度は実際どのくらい?「WER」で見ると納得できる

「AI文字起こしって、どのくらい正確なの?」——これを客観的に測る指標がWER(Word Error Rate=単語誤り率)です。100単語のうち何単語を間違えたかを示す数字で、小さいほど高精度。目安として、WER5%未満=ほぼ人間の書き起こしと同等とされています。

  • WER 4〜5%前後:標準語・クリアな音源なら、いまの主要AIはこのレベルに到達。体感で「9割以上そのまま使える」感覚(OpenAI Whisperの日本語は概ねこの水準)
  • WER 10%前後:専門用語・固有名詞・軽い雑音が混じる会議。要点は取れるが、固有名詞の直しは必要
  • WER 20%超:早口・方言・複数人の被せ発言・強い騒音。ここまで来ると人の手直しがかなり増える

WERはあくまで目安で、公式に「日本語WER○%」と数値公開しているツールは多くありません。カタログの「精度98%」「精度99%」といった表記も、測定条件(音質・話者数・専門性)で大きく変わります。最後は自分の音源で試すのが一番確実。無料枠があるツールなら、実際の会議音声を数分だけ起こして相性を確かめましょう。

【本記事の要】精度は「ツール」より「録音環境」で決まる

競合記事のほとんどは「ツールの精度表を並べる」だけで終わっています。しかし実際に文字起こしを使い続けるとわかるのが、同じツールを使っても、録音環境の差で結果が全然違うという現実です。

Notta実使用とローカルWhisper運用の経験から言っても、精度を上げる近道は「高いツールに変える」より「録音の質を上げる」ことです。以下のチェックリストを押さえるだけで、WERが体感で1〜2段階改善します。

  • マイクをなるべく口に近づける:スマホを机の中央に置くより、話者に近い位置で録音する方がノイズ比が下がる
  • 単一指向性マイクを使う:全指向性(無指向性)マイクは360度からの音を拾うため、空調・環境音も一緒に入ってくる。単一指向性(カーディオイド)なら正面の音だけをクリアに録れる。→ 詳しくは 音声入力マイクおすすめ5選
  • 空調・エコーを遮断する:エアコンの真下・反響しやすい会議室は精度を下げる。壁に毛布を立てかけるだけでも違う
  • 「被せ発言」を減らす:2人以上が同時に喋ると話者分離が崩れ、テキストが混在する。「一人が話しているときは待つ」ルールが地味に効く
  • オンライン会議は参加者全員の音質が効く:Zoom・Meet経由で録音する場合、こちらのマイクを良くしても、相手側の環境音・エコーはそのまま入ってくる。全員がイヤホンマイクを使うよう促すだけで精度が上がる

専用マイクを用意する場合の選び方・おすすめ機種は、こちらの記事で詳しくまとめています。→ 音声入力マイクおすすめ5選|ブログ・文字起こしが捗る選び方

用途別の選び方|会議・インタビュー・動画字幕・講義

「AI文字起こし」と一口に言っても、会議の議事録・インタビューの逐語録・動画の字幕・大学の講義では、求める機能も落とし穴もまったく違います。用途別に要点を整理します。

会議・議事録(話者分離+連携が命)

議事録用途で最重要なのは話者分離と連携の2点です。「話者1が言った内容・話者2が言った内容」を正しく分けられないと、あとから「誰がどの発言をしたか」が分からなくなり、議事録として使えません。

おすすめはNotta。話者分離+Zoom/Google Meet連携+AI要約まで一気通貫なので、会議終了後にほぼそのまま議事録が完成します。LINE WORKS AiNoteは月300分と枠が広いですが、無料版では話者識別が非対応のため、議事録用途には有料プランが必要です。

なお、Zoom・Google Meet・Teamsの標準文字起こし機能も選択肢に入りますが、専用ツールと比べると精度や編集機能で劣る場合が多く、言語対応も限定的です。議事録クオリティを求めるなら専用ツールを使う理由があります。

インタビュー(長尺・逐語録)

インタビューの逐語録で気をつけるのは長尺の1回制限と言い回しの保存です。Nottaの無料枠は1回3分まで——30分・60分のインタビューをそのままアップすることはできません。

対処法は2つ。①有料プランに変える(Nottaプレミアムで1回5時間まで拡張)、②長尺を分割してアップする。分割作業が面倒なら、長尺ファイルを丸ごと処理できるGoogle AI StudioやローカルWhisperに逃がすのも有効です。

また逐語録では「えー」「あー」「笑」「(間)」といった発話の癖も残すことが多いです。AIは自動でフィラー(えー・あの等)を省くことがあるので、設定を確認しておきましょう。

動画字幕(タイムスタンプ・SRT出力)

YouTube動画やセミナー動画に字幕をつけたい場合、重要なのはタイムスタンプ付き出力とSRTファイルの出力機能です。タイムスタンプが正確でないと、字幕がズレて視聴者が混乱します。

字幕用途ならVrewが最も専門的です。Whisperエンジンを搭載し、タイムスタンプ付きで文字起こしした内容を動画上に重ねてそのまま編集できます。SRT形式でのエクスポートにも対応しています。長尺のYouTube用途なら、Google AI Studio(Gemini)も音声ファイルをアップして一括処理できて便利です。

大学の講義(板書と口頭のズレ・専門用語)

講義の文字起こしで特有の落とし穴が、板書と口頭説明のズレです。教授が「こちらの図を見てください」と言っても、文字起こしにはその文字しか残りません。図・グラフ・数式の内容は別途メモを取る必要があります。

また専門用語(固有名詞・学術用語・外来語)は誤変換が増えやすいポイントです。「ミトコンドリア」「マルクス主義」「ロールシャッハ」などの用語は、文字起こし後に一括検索して確認する習慣をつけると効率的です。講義の場合、音源自体がモノラル・遠距離録音になりがちなので、前述の録音環境改善がとくに効きます。

無料枠だけで回す運用術と組み合わせ技

「とにかく0円で使い続けたい」という個人・小規模ユーザー向けに、複数の無料ツールを組み合わせて月間の文字起こし量を最大化する設計図をまとめます。

  • Notta(月120分・1回3分)→ 短い会議・打ち合わせの議事録に使う。1回3分の制限があるため、30分会議でも「重要な10本のやり取り」だけ録音して起こすなど、使い方を工夫する
  • LINE WORKS AiNote(月300分・話者識別なし)→ 話者分離が不要な一人喋り・研修・セミナーの録音に使う。Nottaの月120分を超えたぶんをここで補う
  • 文字起こしさん(1日10分)→ 登録後は1日10分まで使えるため、短い音声の「今すぐ試したい」場面に。Nottaの月120分を温存したい日に便利
  • Google AI Studio(Gemini無料枠)→ 長尺ファイルを丸ごと処理したいときに。インタビューや講義の全録音を一括で起こせる。ただしデータ学習への利用注意あり(後述)
  • ローカルWhisper(完全無料・制限なし)→ 時間を気にせず使いたいとき、または機密音声のとき。導入は一度だけ手間がかかるが、その後は無制限に使える最強の「タダ」枠

たとえば「毎週2〜3回の短い会議(各15〜30分)+月1〜2回のインタビュー(各60分)」という使い方なら、会議の重要部分はNottaで、インタビュー全録はGoogle AI StudioかローカルWhisperで、という分担で0円運用が成立します。

Nottaの月120分・1回3分の壁を越えることが増えてきたら、有料プランへの移行タイミングです。Nottaプレミアムは月1,980円(年払いで実質月約1,185円)で文字起こし月1,800分・1回5時間まで拡張されます。「月1,800分もいらないけど1回3分は短すぎる」という場合も、年払いならコーヒー1杯分/日のコストです。※最新の料金は公式サイトでご確認ください。

無料と有料は何が違う?切り替えの目安

無料版でつまずくポイントは、だいたい次の3つです。ここを超え始めたら有料を検討するサインです。

  • 時間の壁:無料枠(月120分など)をすぐ使い切る。長い会議を毎週起こすなら足りない
  • 1回あたりの上限:Nottaの無料は1回3分まで。長時間の録音を丸ごと起こせない
  • 機能の壁:AI要約・高度なエクスポート・チーム共有などは有料限定のことが多い

目安として、文字起こしが月1時間を超える、または長尺の会議・インタビューを丸ごと起こしたいなら有料が現実的です。逆に「月数回・短い音声だけ」なら無料のまま十分に戦えます。まず無料で精度と使い勝手を確かめ、足りなくなってから課金するのが失敗しない順番です。

Nottaの本音レビュー|評判・料金・正直なデメリット

いろいろ比べて感じるのは、Nottaは「初心者が欲しい機能が最初から全部そろっている」ことです。実際に使い続けているツールとして、良い点と気になる点を正直にまとめます。

  • 音声ファイルを投げるだけ。専門知識ゼロでOK(Whisperのような環境構築が不要)
  • 話者分離+AI要約まで一気通貫。議事録づくりがそのまま完結する
  • 日本語の精度が高く、リアルタイム翻訳は58言語に対応。海外の会議にも使える
  • 毎月120分の無料枠(クレジットカード登録不要)で、まず気軽に試せる

良いことばかりではありません。無料枠は1回あたり3分までという上限があり、長時間の会議を丸ごと起こすなら有料プランが必要です。Nottaプレミアムは月1,980円(年払いで年14,220円・実質月約1,185円)。プレミアムに上がると文字起こし月1,800分・1回5時間まで拡張されます。また専門用語・固有名詞・騒音のある環境は誤変換が増えるので、最後に目視で直す前提で使うのが現実的です。※最新の料金は公式サイトでご確認ください。

とはいえ、まず無料で精度を確かめてから判断すれば損はありません。カード登録もいらないので、気軽に手元の音声で試すのがおすすめです。

👉 Nottaを無料で試してみる(毎月120分無料・カード不要)

Nottaの無料枠のリアルな範囲(1回3分の制限や有料との違い)は、こちらで詳しく検証しています。→ Notta無料プランは月120分まで?1回3分の制限と有料プランの違いを正直比較

Notta vs Otter|日本語ならどっち?

「文字起こしと言えばOtter」というイメージがありますが、日本語ユーザーには注意が必要です。

比較軸NottaOtter
日本語精度◎ 非常に高い(修正ほぼ不要)△ 発展途上(誤変換が目立つ)
英語精度◯ 実用十分◎ 世界最高峰
料金円建てで安定(プレミアム月1,980円〜)ドル建てで為替に左右される
UI完全日本語対応基本英語
向いている人日本語の会議・議事録が中心の人英語の会議が中心・チーム機能重視の人

結論はシンプルで、日本語重視ならNotta、英語中心ならOtter。日本語の議事録・インタビューが主戦場なら、まずNottaを選んでおけば間違いは少ないです。

社外秘・機密音声はどう扱う?セキュリティの実務

「この会議の音声、クラウドに上げていいの?」——これはAI文字起こしを使い始めると誰もが一度は悩む問いです。よくある混乱を整理して、実務として使える判断基準を提示します。

  • 音声はサーバーに送られる:NottaやAiNoteなどのクラウド型は、アップした音声ファイルを外部サーバーで処理します。どれだけ暗号化されていても、物理的に外部に出ることは変わりません
  • AI学習への利用可否を確認する:多くのクラウドサービスには「データをAIモデルの改善に利用する」という規定があります。有料プランや設定でオフにできるケースがある(Nottaは設定で学習利用をオフにできると表明)ので、使用するプランのプライバシーポリシーを必ず確認しましょう
  • 社外秘・顧客情報は社内規程を先に確認:企業によっては「外部SaaSへの音声データの送信禁止」を明記している場合があります。ツールのセキュリティ認証(ISO27001等)とは別に、自社の情報セキュリティ規程の確認が先です

判断の分岐を整理すると以下の通りです。

  • 個人の日常音声・オープンな会議:Notta・AiNote等のクラウド型で問題なし
  • 社外秘・NDA締結の取引先との会議:社内規程を確認。クラウド不可なら次の選択肢へ
  • どうしても外部に出せない機密音声:ローカルWhisper(自分のPC内で完結・ネット接続不要で処理可能)が最も安全。データが一切外に出ない

ISS認証(ISO27001・SOC2など)を持つサービスは、セキュリティ体制が整っていることは確かですが、それは「外部に出た音声を適切に管理する」という意味であり、「外部に出ない」とは別の話です。機密度が高いほどローカル処理に寄せる、というのが実務の線引きです。

高精度なWhisperを「専門知識なし」で使う裏ワザ

Whisperは精度が高くデータも外に出ないので理想的ですが、「自分のPCにインストールして動かす」と聞くと身構えてしまいますよね。実は環境構築をしなくてもWhisper級の精度を無料で使う方法があります。

おすすめはGoogle AI Studio(Gemini)を使うやり方。Googleアカウントさえあれば、ブラウザ上で音声ファイルをアップして文字起こし+要約まで一気にできます。ローカル導入のような難しい設定は不要です。

  1. Googleアカウントで Google AI Studio にアクセスする(無料)
  2. 音声・動画ファイルをアップロードする
  3. 「この音声を文字起こしして。話者ごとに分けて、最後に要点も3行でまとめて」と日本語で指示する
  4. 出力されたテキストを目視でざっと直して完成

Google AI Studioは無料枠(API利用枠)の範囲で使えますが、入力したデータがモデルの改善に使われる場合があるため、社外秘の音声は避けてください。機密音声を扱うなら、手間はかかっても自分のPC内で完結するローカル版Whisperが最も安全です。

実際の使い方は3ステップ(Nottaの例)

  1. 音声・動画ファイルをアップロード(またはその場で録音)する
  2. AIが自動で文字起こし+話者分離。数分待つだけ
  3. 誤変換をざっと目視で修正し、テキスト・字幕・要約の形でエクスポート
  • マイクを近づけ、なるべく静かな環境で録音する(騒音があると精度が大きく落ちる)
  • 複数人が同時に喋る「被せ発言」を避ける
  • 専門用語・固有名詞は誤変換される前提で、あとから直す時間を見込んでおく

ポイントはステップ3(目視チェック)を飛ばさないこと。AIは8〜9割を一気に片付けてくれますが、残りの1〜2割を人が整えることで、そのまま使える議事録になります。

文字起こしのあとにおすすめの使い方

文字起こししたテキストは、そのまま貼り付けて終わりではなく、生成AIに渡すとさらに化けます。たとえば喋った内容を文字起こしして、ChatGPTやGeminiに「これをブログ記事の下書きに整えて」と頼めば、話し言葉が一気に読める文章になります。

ChatGPTの基本的な使い方はこちらで解説しています。→ 初心者向けChatGPTの使い方/これからブログ自体を始めたい人は ブログの始め方 もどうぞ。

さらに、複数の会議やインタビューの文字起こしをまとめて要約・比較したいなら、GoogleのNotebookLMにテキストを読み込ませると、根拠つきで質問に答えてくれて便利です。→ NotebookLMで無料リサーチする方法

よくある質問(FAQ)

Q. 精度はどのくらい?誤字は出る?
出ます。標準語でクリアな音源なら体感9割は正確ですが、専門用語・固有名詞・方言・騒音環境では誤変換が増えます。「AIが8〜9割、残りを人が修正」が現実的な使い方です。

Q. 完全無料でずっと使い続けられる?
用途しだいです。月120分以内・短い音声中心ならNottaの無料枠で十分。時間や回数を気にせず完全無料で使いたいなら、機能は割り切ってGoogleドキュメント音声入力やWhisper(ローカル)という選択肢があります。複数の無料ツールを組み合わせる「0円運用設計図」は前述のセクションを参照してください。

Q. スマホだけで文字起こしできる?
できます。NottaやLINE WORKS AiNoteはスマホアプリがあり、録音した音声をその場で文字起こしできます。完全無料重視ならGoogleドキュメントアプリの音声入力でもOKです。

Q. CLOVA Noteが使えなくなった。代わりは?
CLOVA Noteは2025年7月31日に完全終了しています。後継はLINE WORKS AiNote(フリープラン月300分)です。ただし無料版では話者識別が非対応のため、議事録用途ならNottaへの乗り換えも有力な選択肢です。

Q. 機密情報を扱っても大丈夫?
クラウド型(Notta等)は音声を外部サーバーに送るため、社外秘レベルの音声は会社のルールを確認してから使いましょう。どうしても外に出したくないなら、自分のPC内で完結するWhisper(ローカル型)が安心です。個人利用の日常音声なら通常は問題ありません。

Q. 会議の無料おすすめはどれ?
日本語の会議・議事録ならNottaが最も整っています。月120分の無料枠・話者分離・AI要約・Zoom連携まで無料で使えます。枠が足りなくなったらAiNote(月300分・無料版は話者識別なし)で補う組み合わせが実用的です。

Q. YouTubeや動画の字幕は作れる?
動画の字幕用途にはVrewが適しています。Whisperエンジンを搭載し、タイムスタンプ付きの文字起こし結果を動画に重ねてそのまま編集でき、SRT形式でのエクスポートにも対応しています。長尺のYouTube動画なら、Google AI Studioで一括処理するのも便利です。

まとめ

  • AI文字起こしは「1時間の音声→数分でテキスト」の時短ツール
  • 「無料」は完全無料/無料枠/お試し/ローカル型の4タイプ。使う量とデータの重要度で選ぶ
  • 選ぶ基準は日本語精度・無料枠・連携・セキュリティ・後工程機能の6つ
  • 精度を上げる近道はツールより録音環境。マイク・環境音・被せ発言の3つを改善する
  • 日本語の会議・議事録で迷ったら、全部入りのNottaを無料枠から試すのが最短ルート
  • 機密音声はWhisper(ローカル)、完全無料重視はGoogleドキュメントも候補
  • CLOVA Noteは2025-07-31終了。後継LINE WORKS AiNoteの無料版は話者識別なし

手作業の文字起こしに費やしていた時間は、そのまま別の作業に回せます。まず1本、手元の音声で試してみてください。

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